院長ブログ
2026年07月
「うるさい」だけじゃない。家族が気づく、夜中の「静寂」に潜む危険
この記事の監修:さいとうクリニック院長 齊藤医師
「隣で寝ている主人のいびきが凄くて、私が寝不足になる」
「旅行に行っても、周りに迷惑をかけないかヒヤヒヤする」
ご家族の「いびき」に悩まされている方は非常に多いものです。時には「また大きな音を立てて……」と、ついイライラしてしまうこともあるかもしれません。しかし、耳鼻科医からお伝えしたいのは、そのいびきは単なる「騒音」ではなく、体が必死に出している「助けて」のサインかもしれないということです。
特に、激しいいびきの合間に訪れる、「不自然な静寂」。これこそが、最も注意すべき危険な状態です。
■ 「いびき」の正体は、喉の悲鳴
いびきは、睡眠中に喉の通り道(気道)が狭くなり、そこを空気が通る時に粘膜が振動して出る音です。つまり、いびきが鳴っているということは、「一生懸命に空気を吸おうとしているけれど、通り道が塞がりかけている」という証拠です。
さらに深刻なのが、大きないびきが突然止まり、数秒から数十秒、呼吸が止まってしまう状態です。これが「無呼吸」です。
その後、大きく「ガハッ!」と音を立てて再び呼吸が始まるとしたら、それは体が窒息状態から必死に這い上がってきた瞬間なのです。
■ 本人が「なんともない」と言う理由
ご家族がいくら「昨日の夜、息が止まっていたわよ」と伝えても、本人は「え? ぐっすり寝ていたよ」「大げさだな」と笑って受け流してしまう。そんな経験はありませんか?
これには理由があります。無呼吸による覚醒は、脳の一部だけが目覚める「微小覚醒」であることが多く、本人に「苦しくて目が覚めた」という記憶が残りにくいのです。
本人の自覚がないからこそ、毎日その様子を間近で見ているご家族の「気づき」が、治療を始める唯一のきっかけになります。
■ 放置すると、家族の未来が変わってしまう?
「たかがいびき」と放置することは、大切なご家族を大きなリスクに晒すことと同じです。
突然死のリスク 重度の無呼吸は、深夜や早朝の心不全・脳卒中の引き金になります。
生活習慣病の悪化 高血圧や糖尿病の薬を飲んでいても、無呼吸を放置しているとなかなか数値が改善しません。
性格の変化 慢性的な酸素不足は脳にダメージを与え、以前より怒りっぽくなったり、活力がなくなったりすることもあります。
「ただのいびきだと思っていたら、実は命を削る病気だった」というケースは決して珍しくありません。
■ 耳鼻科は「いびきの原因」を突き止める場所
なぜいびきをかくのか? その原因は人それぞれです。
鼻の粘膜が腫れていて、鼻呼吸ができていない(鼻炎など)
扁桃腺が大きく、空気の通り道を塞いでいる
舌の付け根が落ち込みやすい骨格をしている
耳鼻科では、内視鏡などを使って「どこが、どうして狭くなっているのか」を物理的に確認できます。これは、他の診療科にはない耳鼻科ならではの強みです。
最後に大切な人に「いつまでも元気でいてほしい」から
いびきがなくなれば、ご本人の健康はもちろん、隣で眠るご家族の睡眠環境も劇的に改善します。
「一度、耳鼻科で検査してみない?」
その一言が、大切なご家族の健康寿命を延ばす第一歩になるかもしれません。当院では、ご本人が心理的なハードルを感じないよう、優しく、丁寧な説明を心がけています。まずは、ご家族の相談からでも構いません。
最近では、家族のいびきを心配され、問診票にチェックしてくださる方もたくさんおられます。まずは、当院へ、ご相談ください。
フクロウの中の人(院長!?)は、こう見えて、現在、いびきは確認されていないようです。来る健康診断にむけて、時間を見つけてウォーキングをしております。
花粉症とアレルギー性鼻炎の違いをご存じですか?
花粉症とアレルギー性鼻炎の違いをご存じですか?
この記事の監修:さいとうクリニック院長 齊藤医師
ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
今回も、フクロウの中の人(院長)のつぶやき、はじめます。
「一年中、鼻水や鼻づまりが続いている」
「春になると、くしゃみが止まらない」
「これは花粉症?それともアレルギー性鼻炎?」
このようなお悩みはありませんか?
今回は、よく似ている「花粉症」と「アレルギー性鼻炎」の違いについて、わかりやすくお話しします。
〇花粉症は、アレルギー性鼻炎のひとつです
実は、花粉症とアレルギー性鼻炎は、まったく別の病気ではありません。
アレルギー性鼻炎は、大きく次の2つに分けられます。
〇季節性アレルギー性鼻炎
スギやヒノキ、イネ科、ブタクサなど、特定の季節に飛ぶ花粉によって症状が起こります。
一般的に「花粉症」と呼ばれているものです。
〇通年性アレルギー性鼻炎
ダニやハウスダスト、動物の毛などが原因となり、一年を通して症状が起こります。
「春が終わっても鼻水が続く」
「朝起きると、くしゃみが何度も出る」
「掃除や布団の上げ下ろしをすると症状が悪化する」
という方は、通年性アレルギー性鼻炎の可能性があります。
〇花粉症・アレルギー性鼻炎の主な症状
代表的な症状は、次の3つです。
・繰り返すくしゃみ
・水のようなサラサラした鼻水
・鼻づまり
このほかにも、
・鼻や目のかゆみ
・涙が出る
・のどの違和感
・頭がぼんやりする
・夜に眠りにくい
・勉強や仕事に集中できない
など、日常生活に影響が出ることもあります。
「鼻の症状だけだから」と我慢してしまう方も多いのですが、鼻づまりが続くと、睡眠の質や日中の集中力にも影響します。
〇風邪との違いは?
花粉症やアレルギー性鼻炎では、透明でサラサラした鼻水や、連続するくしゃみが多くみられます。
一方で、
・発熱がある
・のどが強く痛む
・黄色や緑色のドロッとした鼻水が続く
・頬や目の周りが痛む
といった場合は、風邪や副鼻腔炎など、別の病気の可能性もあります。
症状だけで完全に見分けることは難しいため、鼻水や鼻づまりが長引く場合は、耳鼻咽喉科で鼻の中を確認することが大切です。
〇原因を調べるアレルギー検査
「自分は何に反応しているのだろう?」
「花粉症だと思っていたけれど、ダニも原因かもしれない」
そのような方には、アレルギー検査をご案内することがあります。
当院では、指先から少量の血液を採取し、スギやダニなど41種類のアレルギーについて調べる「ドロップスクリーン検査」を導入しています。
お子さまや、腕からの採血が苦手な方にも、比較的負担の少ない検査です。
原因となるアレルゲンを知ることで、日常生活で気をつけるポイントや、治療方法を考えやすくなります。
〇アレルギー性鼻炎の治療について
症状や原因に合わせて、主に次のような治療を行います。
・抗ヒスタミン薬などの内服薬
・鼻に使用する点鼻薬
・鼻水や鼻づまりを和らげる鼻処置
・花粉やダニを避けるための生活指導
・舌下免疫療法
舌下免疫療法は、スギ花粉またはダニが原因のアレルギー性鼻炎に対して行う治療です。
毎日、お薬を舌の下に置いて服用することで、アレルギー症状を長期的に和らげることを目指します。
治療には一定の条件や継続期間がありますので、興味のある方は診察時にご相談ください。
症状がひどくなる前にご相談ください
花粉症やアレルギー性鼻炎は、症状を我慢し続ける必要はありません。
「毎年、市販薬だけで何とかしている」
「薬を飲むと眠くなるので困っている」
「一年中、鼻が詰まっている」
「子どもがいつも鼻をすすっている」
という方は、一度、耳鼻咽喉科でご相談ください。
症状の種類や生活スタイルに合わせて、一人ひとりに合った治療方法を一緒に考えていきます。
米沢市で花粉症やアレルギー性鼻炎、長引く鼻水・くしゃみ・鼻づまりにお悩みの方は、みみ・はな・のど さいとうクリニックへご相談ください。
初めての方も、WEBからご予約いただけます。
舌下免疫療法をはじめるなら夏の受診がおすすめです
この記事の監修:さいとうクリニック院長 齊藤医師
ブログをご覧いただき、ありがとうございます。 フクロウ(院長!?)のつぶやき、はじめます。
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